前回の記事『【ISIS】イスラム国によるとみられる日本人殺害予告【身代金】』の記事から1月30日で一週間が経つわけですが。。色々と動きが見られてきましたね。何はともあれ、湯川春菜さんが最初の犠牲者として殺害された模様です。動画ではありませんでしたが、もう一人の人質である後藤健二さんさんが殺害様子の画像を手に持った静止画と、後藤さんの声でテロリスト側の要求を読まされているような映像がyoutubeに投稿されました。専門家などの解析によって画像に一部不自然な点や、音声が本人であるかなど疑問視されるところもありましたが、日本政府は湯川遥菜さんは殺害されたと認識。また、今回映像に出ていた後藤健二さんが本人でないと否定は出来ないなどと会見されてました。
拘束の1人殺害”とする画像 ネットに投稿
日本時間の24日夜、インターネットの動画サイトにイスラム過激派組織「イスラム国」とみられる組織に拘束された後藤健二さんの画像が投稿されました。この画像では、後藤さんが、湯川遥菜さんとみられる写真を持っていて「湯川さんが殺された」とする音声が付いています。
日本時間の24日午後11時すぎ、インターネットの動画サイトにイスラム過激派組織「イスラム国」とみられる組織に拘束された後藤健二さんが、オレンジ色の服を着て写真を持っている画像が投稿されました。
画像の冒頭には「後藤さんの家族と日本政府が受け取ったものだ」とする英語の文章が表示されます。
画像には、後藤さんを名乗る男の声で英語の音声がついていて、「これは私と共に拘束された湯川さんが殺害された写真だ」と述べています。そして、「妻よ、愛している。2人の子どもに会いたい」と呼びかけたうえで、「同じことを繰り返させないでくれ。諦めないで、家族や友人、そして私の会社の同僚と共に日本政府に圧力をかけ続けてくれ」と述べています。
私はyoutubeの動画を見て専門家さんの中から仰ってことで‥
人質の二人はすでに殺害されている可能性がある。
このような意見を述べていらっしゃる方を拝見してましたが‥自分もその可能性が高いと思っております。今まで彼らの殺害動画の傾向からこのような静止画を使うようなやり方は稀であり、また指摘もされてる通り画像の合成の疑いも今回の動画から伺えます。今回以外でも合成の疑いのある動画はあったのですがやはり、殺害現場を今まで散々流してきたからのやり口としては些か訝しい内容でした。故にあくまでも憶測な範疇ではありますが二人は殺害されている可能性が高いと予想されます。
また現在、彼らの交渉の手口にも変化が見られるようになりました。例えば‥
中東の通信社、死刑囚と後藤さんの解放について合意と報道
過激派組織「イスラム国」を名乗るグループによる日本人拘束事件で、中東の通信社は、リシャウィ死刑囚と後藤健二さんの解放について、合意したと報じている。
また、地元・ヨルダンのメディアは、このリシャウィ死刑囚をまもなく移送すると報じている。
現地時間の27日夜から28日朝にかけて、大手のメディアではない独立系のメディアなどから、サジダ死刑囚の釈放に向けた動きが始まっているとのニュースが出始めている。
独立系の新聞社・ジョルダンニュースは、インターネット上で28日、サジダ死刑囚が収容されていた刑務所から別の刑務所に移送されたと報じた。
また、アラブのオンラインニュースは、ヨルダン筋から得た情報として、サジダ・リシャウィ死刑囚を釈放し、イラクのサジダ死刑囚の出身部族に引き渡す見通しだと報じている。
また、イギリスを拠点とする反アラブ紙も、同様に報じている。
さらに、アラブのオンラインニュースは、トルコの通信社を引用する形でヨルダンのパイロットの出身地であるカラクの県知事が、パイロットの部族に対して、早朝、数時間以内によい知らせがもたらされるであろうと伝えたとしている。
一方で、ヨルダン政府と大手のメディアからは、一切このような情報は出ていない。
そして、リシャウィ死刑囚の釈放に関する見返りについても、どの記事も一切報じていないという状況となっている。
後藤氏名乗る男性の新画像「期限は24時間」、政府方針変わらず
[東京 28日 ロイター] - 過激派組織「イスラム国」とみられるグループに拘束された後藤健二さんを名乗る男性の画像が27日夜、新たにインターネット上に公開された。男性は、ヨルダンに収監中のイラク人死刑囚と自らの交換を呼びかけた上で、期限は24時間と語った。
日本政府は、ヨルダン政府に協力を要請していくこれまでの方針を継続することを明らかにした。
<引き続きヨルダンに協力要請>
画像が公開されたのは27日午後11時過ぎ。日本政府は官邸に菅義偉官房長官と3人の官房副長官、国家安全保障局長、内閣危機管理官、内閣情報官などが集まり対応を協議した。
28日未明に記者団の取材に応じた菅官房長官は、「政府としてはきわめて厳しい状況の中で後藤さんの早期解放に向けてヨルダン政府に今日まで協力要請しており、今後もその方針に変わりないことを確認し、総理に報告した」と語った。
安倍晋三首相は、ヨルダンに設置した現地対策本部に同方針を伝達するよう指示したという。
<「ボールはヨルダン側に」>
画像の男性は後藤さんを名乗り、オレンジ色の服を着用。イスラム国に拘束中のヨルダン人パイロットとみられる写真を持っている。
男性は「これが私の最後のメッセージだと言われている」とした上で、「私が自由になれないのは、ヨルダン政府がサジダの引き渡しを遅らせているためだ」と語り、2005年に爆破事件を起こしてヨルダンに収監中のイラク人女性、サジダ・リシャウィ死刑囚と自らの交換を呼びかけている。
男性は「私には24時間しか残されていない」とする一方、ヨルダン人パイロットに残された時間はさらに短いと語っている。さらに「ボールはヨルダン側にある」と述べている。
共同通信は、「確認しているが後藤さん本人に大筋間違いない」という日本の政府関係者の話を伝えている。
後藤さんの母親の石堂順子さんは報道陣に対し、「国としては、やはりできるかぎりのことはするべきだと思う」と話した。
ざっくり抜粋をしたが、このようにイスラム国側の要求が二転三転と変わりつつあるのだ。イスラム国側が最初に請求していた人質に対する身代金238億円も消えってしまった。彼らの思惑は勿論現状では判然としないが、、今回の動画や人質引き換えの条件の変化から推測するとどうしても
最初の殺害予告動画がアップロードされた段階で、既に二人の命はなかったのではないかと思えてしかたがないのです。
あくまでも推測の域なので実際は最悪、後藤さんは生きてるかもしれない。がしかし‥やはり‥。。。
所詮人質など交渉道具でしか無いので例え日本人であろうが、金額を高く請求できる相手であろうが意味が無いと思われます。テロリストにとって一番の目的は自分たちの恐怖心を植え付けることが最大であり、最終的な目的だと自分の解釈では考えられるので当初の高額な身代金はある意味、日本側の対応を試していて様子を見ていただけにすぎないのでは無いかと。。
日本では連日に亘り、このニュースが取り沙汰され日本政府の対応や私たち日本人の言動が世界のメディアに流されています。皆さん同じものツイッターでは現在、この殺人予告の時の画像をコラージュした
『クソコラ画像』
という揶揄したようなものが日本のメディアや海外メディアに広まり話題を呼んでいます。一部の海外メディアでは
いくつかのコラージュ画像をみると,ツイッター利用者が単にテロリストによる身代金要求という状況を軽視し,ふざけているだけなのかは判然としない。他方で,日本人のツイッター利用者は,コラージュ画像で,イスラム国をからかっているように見える。人質の命を軽んじ,呑気過ぎるのではないかという懸念があるのは明白である。しかし,日本のツイッター利用者は,恐怖を通じて人々をコントロールしようというテロリストの手法に対し,ユーモアで対抗しているのではかなろうか。
日本のツイッター利用者は,日本人人質事件において,全国的なコラージュ風刺画像を用いた戦いで,イスラム国を嘲笑うことで反抗している。。
日本のインターネット利用者は,団結してイスラム国を嘲笑うためにコラージュ画像を用い,馬鹿馬鹿しく,軽蔑した画像をテロリストに送り付けるという戦いを展開した。この努力は人質の救出には繋がらないであろうが,将来のテロを防止するという点において,少なくとも役立つものである。
では,なぜ今回の日本での出来事が貴重なのであろうか。それは,アメリカ政府が失敗してきた試みを効果的にやってのけたからである。プロパガンダに対する反論を展開する上で重要なのは,相手の効果を減殺することにある。イスラム国についていえば,武装グループは,自らが正義であり,かつ,獰猛であると見せたいのである。しかし,イスラム国のプロパガンダを間抜けなアニメのキャラクターと合成することで,日本のインターネットユーザーは,イスラム国自身が馬鹿げた存在であるように見せることに成功したのである。テロリストグループに参加しようとする人々を,テロリストを世界の指導者が強く警戒しているということを知り,テロリストが自らの正義のために闘っているということが,参加を促すものとなってしまっている。しかし,日本のツイッター利用者は,テロリストを取るに足らないものとして描写し,弱体化させることで,テロリストが発するメッセージの重さを破壊したのである。
などと肯定的な賛同を得てもいるようだが‥何か私は納得が出来ない。確かに納得出来ないこともないのだが‥あくまでも
人が惨殺されるか否かの問題なのに‥
たとえ対抗心から来るものからだとしても‥このような画像をインターネット上に上げる勇気は少なくとも私にはありません。
また今回の件でよく耳にするのが『自己責任』とういう言葉です。はっきり行って私もこの二人には今回の件に関して欠けていたと思っております。ですがだからと言って『自己責任が足りないから死んで当たり前』、『どんだけの人々に迷惑をかけたんだよ死ね!』なんて言葉を彼らにはどうして言えません。これは私個人の意見なので賛同は得られないと思っています。やはりこの二人は自らこの危険な場所にに出向いて、このような結果を招いていることは事実ですし。。ですが私のこころの中に占めているものは
恐怖心
この映像を見て只々恐怖しか湧いてこないです。ある意味これはこのテロリスト達の術中に嵌っていると言えるかもしれません。例えばこのような殺される立場に自分が至ったらと考えるだけで、、『死にたくない!』『逃げたい!』『殺されたくない!』『自分だけは助かりたい!』‥只々恐怖と絶望が渦巻く状況に耐えられるはずもなく。。なんと言葉にして良いのかはっきり言って分かりませんが、、同じ人間に対してこのような映像を見させられて本気で死んで当たり前みたいな事を言うことは私には出来ません。。。
恐怖にはわたしは絶対に敵いません。。。
まだまだ現状では何も解決されておりませんので見守っていくしかりませんが、後藤さんがまだ生きていることを願っています。